「米国の大学が行った研究によると」←この文言を盲信するのは危険

こんにちは、おつまみ（@otsumami082）です。

 

先日、こんな記事↓を書きました。

 

この記事を執筆するために調べ物をしていたわけですが、その過程で信頼性がありそうな情報が実はガセネタだった、というのがありました。

 

 

アメリカのシカゴ大学の調査「巨乳は知能が高い」はフェイクニュースだった

問題の記事（フェイクニュース）がこちら↓

＞Weekly World News

 

こちらのフェイクニュースの内容を分かりやすく解説していただいている記事がこちら↓

[アメリカ発]　シカゴ大学の社会学者らが1,200人の女性を対象とした研究（2003年）から、バストが大きい女性は小さい女性に比べ、知能指数が高いことが判明した。
（中略）
イリノイ州、カンザス州、オハイオ州に住む女性らが被験者としてリクルートされた。イボンヌ・ロスデール博士率いる研究班は、女性のバストサイズを計測し、彼女らをバストの大きさにより特小、小、中、大、特大の5つのカテゴリーに分けた。（中略）
研究班は、各々のカテゴリーの女性らに標準IQテストを受けさせた。その結果、バストサイズが大と特大の女性のIQは、小と特小の女性に比べ、平均で10ポイント高いことが判明。また、バストサイズが中の女性は、小と特小の女性に比べ、3から4ポイント高いことも判明した。

出典：巨乳の女性は知能指数が高い（米研究）

 

 

 

以下の引用文は、上の引用分と同じ筆者による、フェイクニュース暴露記事の一部です。

シカゴ大学のイボンヌ・ロスデール博士によるバストのサイズとIQの関係についての研究は、アメリカのスーパーマーケット・タブロイド『Weekly World News』（2007年廃刊）が創作したもので、ロスデール博士も架空の人物であるとか。つまり、彼らはタブロイドの記事はガセネタだと明言しているのだ。

出典：「巨乳の女性は知能指数が高い」はガセネタでした。

 

恐ろしいことにネット上には、

このフェイクニュースを事実だと誤認したまま情報発信している人もいました。（つまり、ロスデール博士は実在の人物だと勘違いしたまま）

 

 

信用できそうな人・機関からの情報とはいえ過信は禁物！

YouTubeでも

という感じの文言を乱発しているYouTuberの方を見かけます。

 

中には論文の趣旨を真逆に解釈したまま情報発信して大炎上した事例もありました。（あえて誰とは言いませんが）

 

たとえ論文が正確でも、それを解釈して伝えるというプロセスの最中に誤情報が盛り込まれてしまうこともあるのです。（または、恣意的に解釈を歪める輩もいるでしょう）

 

 

しかし、私がこの記事で伝えたい本質はそこではありません。

 

私が本記事で伝えたいのは、

という文言をみだりに使う人物が信用ならない、ということではありません。

 

権威性のある固有名詞（シカゴ大学とか□□博士とか）が使われているからといってそれを鵜呑みにしてはいけない、という情報の受け手側に対する注意喚起です。

 

 

とはいえ、こんな偉そうな事を言っている私自身、知らずに誤情報を発信している可能性は大いにあるでしょうねw（笑い事ではありませんが、人間なのでミスはしちゃいます）

 

100％正しい情報なんて存在しない

私が小学生の頃の教科書には『源頼朝が鎌倉幕府を開いたのは1192年』だと教わりました。

しかし令和4年の現在では『源頼朝が鎌倉幕府を開いたのは1185年』※だとされています。

 

 

なので、あなたが普段目にし、耳にした情報を100％信じるのではなく、

くらいの脱力感で情報収集するのが良い姿勢と言えるのかもしれませんね。

 

さいごに

一つの文献を鵜呑みにしてしまった方が労力的に楽には違いありませんが、事実を誤認する可能性が高くなります。

 

 

それではまた〜( ˆoˆ )/

 

参考サイト一覧

• Weekly World News
• 巨乳の女性は知能指数が高い（米研究）
• 「巨乳の女性は知能指数が高い」はガセネタでした。
• 1192年から1185年へ！鎌倉幕府はいつできた？成立年が変わった理由 | かまくらいふ
• ｢1185年でも1192年でもない｣源頼朝をトップとする鎌倉幕府が成立した本当のタイミング 『吾妻鏡』にはそう書いてある