こんにちは、おつまみ(@otsumami082)です。
ある日、愛用しているパラコード(ガイライン用)とチタン製ペグを忘れて野営地に向かってしまった私。
取りに戻るのも面倒なので、道中や現地で手に入るものでなんとかしました。(ガイラインを100均梱包用PPヒモで代用し、ペグを現地の竹で制作)
このとき間に合わせで現地制作した竹ペグがかなり良い感じだったんですよね。(これには驚きました)
そこで今回は、そのときの体験をもとに、現地の廃材である竹でペグを作る方法・利点などを紹介していきたいと思います。
注意
もくじ
竹ペグの利点
- 材料費無料(0円ペグ)
- 軽い
- 強い
- 携帯性抜群(束ねやすい)
- 抜きやすく抜けづらい
- 刺さりが良い
- 土に還る(環境に優しい)
使い勝手はさすがにステンペグに劣りますが、現地調達の間に合わせとしては破格の性能だと思います。
竹ペグを加工するのに必要な道具
- ブッシュクラフト用ナイフ(バトニング可能なナイフ)
- のこぎり(竹用でなくてもOK)
※バトニングとは刃物の背を叩いて薪などを割る方法のこと。刃物に掛かる負荷が大きいことから、折りたたみナイフや刃に厚みのないナイフでやることは厳禁。ケガやナイフの破損に繋がります。
竹ペグの作り方
伐採済みの竹を探してきましょう。
のこぎりでナイフの背を叩く(バトニング)用の竹とペグ用の竹を切り出します。(ペグが沢山欲しかったらペグ用の竹を数本切り出しましょう)
ブッシュクラフトナイフの刃をペグ用に切り出した竹に当てます。必ず節のない方を上にして下さい。竹を立てるのは硬い地面でなく叢(くさむら)の上などの柔らかい地面のほうが、ナイフを損傷するリスクが減ります。
ナイフの背を竹で叩いていきます。画像ではハンドルを叩いていますが、スパイン(刃の背中側)でもOK。
亀裂が節の手前までくれば十分です。ナイフを抜いて、手で竹を開くようにすれば簡単に割れます。
同様の手順で、さらに縦半分にしていきます。
これで4本になりました。1本の幅はだいたい2〜3cmくらいが程よい塩梅です。
ロープへのダメージを減らすため、竹の縁を削っていきます。
次は地面の刺さりを良くするため、先端を鋭く加工していきます。
過剰に鋭くすると先端が潰れ、逆に刺さりにくくなる原因となるので、程々にしましょう。
これで竹の加工は終了となります。
【マネしてはいけない】NGな竹ペグの一例
節を残さずに加工したペグがこちらです。
【この加工のここがダメ】
- 節がないため、ロープが引っ掛からず、すっぽ抜けやすい
- ロープすっぽ抜けのためにノッチを刻むので、脆くなる
- ペグの刺さりが弱い(ハンマーの打撃が先端まで伝わりにくい)
- ペグのお尻部分(叩く部分)がすぐに潰れて使えなくなる
マネしないようにしましょう。
竹ペグを打ち込む
石など固くて重いもので打ち込んでいきます。角度はロープに対して90°くらいになるようにするとペグの抜けやロープのすっぽ抜け防止になります。また、竹ペグの向きはタープ側に竹の外皮(外側のつるつるした方)が向くようにします。
野営地に石がない場合もあるので、ペグ用ハンマーを用意しておけば確実ですね。
タープにつないであるロープ(ガイライン)を竹に通していきます。
ペグを逆向きで打ち込んでみる
今度は竹のお腹側(ガサガサしている方)をタープ側に向けて打ち込んだ場合を考えてみます。
ロープに対するダメージが少ないのはこちらの向きですが、ロープすっぽ抜けの懸念は拭えません。
竹ペグの引き抜き方
竹ペグの便利な点の1つは、引き抜きやすさにあります。
親指と人差指の間に節を挟み込んで引き抜けば
容易にペグを引き抜くことができます。
竹ペグで設営したタープ全体はこんな感じ
さいごに
手に入れられる条件や手間が発生しますが竹製のペグはなかなか良いものです。
【竹ペグの利点】
- 材料費無料(0円)
- 軽い
- 強い
- 携帯性抜群(束ねやすい)
- 抜きやすく抜けづらい
- 刺さりが良い
- 土に還る(環境に優しい)
もし、キャンプ地で竹が手に入るならば一度作ってみてはいかがでしょうか?キャンプの新たな楽しみを発見できるかもしれませんよ(*^^*)
注意