UberEats配達員が長距離配達(ロングドロップ)を嫌がる理由3つ

こんにちは、おつまみ(@otsumami082)です。

 

UberEatsという料理宅配サービス、みなさんは使っておられるでしょうか?

 

コロナ感染対策をしつつ、家にいながらプロの味を堪能できるということで利用者も急増中の模様。

 

 

UberEats醍醐味の一つとして、普段利用しないような店舗のメニューもスマホ一つで手軽に注文できる点がありますよね。

 

まだ試したことのない遠くのレストランから注文しちゃおうかしら♪

 

しかし、こんなノリで注文したら、自転車配達員がマッチングされて料理到着まで1時間近くかかった…

 

こんな経験ありませんか?

 

そして

 

何で自転車なんかでノロノロ来んのよ!!バイクで来なさいよ!バイクで!!

 

と思ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

自転車配達員として最初に謝ります。

 

ノロノロしててごめんなさいm(_ _)m

 

しかし、これだけは知っておいて欲しいのです。

 

配達員がお届け先を知るのは、お店から料理を受け取った後なんです。

 

そして料理を受け取った後は原則としてキャンセルしてはなりません。(度重なるとアカウント停止処分が下される)

 

さらに言うと、配達員は遠い場所への配達を望んでいません。

 

毎回、注文を受け取った後

 

ゴッドよ……。どうか、配達先が近くでありますように…

 

という感じで祈っているのです。(冗談に聞こえるかもしれませんがマジです)

 

そこで今回は、なぜ、配達員は遠くへの配達を望まないのか?を解説いたします。

 

私の配達員としての経歴

  • 配達員歴:1年半以上(2021年2月現在)
  • 配達件数:5300件以上
  • 配達エリア:東京(新宿区メイン)
  • 配達手段:自転車(4万円のクロスバイク
  • 一日あたりの稼働時間:平均すると大体5〜6時間くらい(週35〜42時間)
  • 月の稼ぎ:25万円前後
  • 配達員としての基本スタイル:フリーの日は昼のピークタイム2~3時間、夕方のピークタイム2~3時間、夜にゆるゆる1〜2時間稼働。他の業務や学業との兼ね合いにより増減あり。(稼働しない日もアリ)

 

注意

この記事は遠くの店舗から注文する方を非難する主旨のものでは決してございません。どの店舗から注文するかは完全に個人の自由です。そして、長距離の配達に対する労いの言葉、チップをはずんでくださる奇特なお客様、それ以外の良識あるお客様に対しては、私自身とても感謝しております。

 

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配達員が長距離配達(ロングドロップ)を嫌う3つの理由

 

配達員が長距離配達(以下『ロングドロップ』と表記)を嫌う理由を大まかにあげるならば

 

  • 儲からない
  • 疲れる
  • 家から遠ざかる(戻るのが大変)

 

この3つに大別できます。

 

「疲れる」のと「家から遠ざかる」の理由は、説明しなくても分かると思うので、解説はしません。

 

分かりづらいのは「儲からない」という部分ですよね?

 

なので、この部分を深掘っていきましょう。

 

なぜ長距離配達(ロングドロップ)が儲からないのか?

 

ロングドロップが儲からない理由を4つに分解すると

 

  • 料金改定により、走行距離に対する報酬が下がった
  • 配達完了までに時間がかかる(UberEatsは出来高制)
  • クエスト達成が困難になる
  • ヒートマップによる報酬加算が見込めなくなる可能性大

 

などが挙げられます。

 

まぁ、こう言っても

 

クエスト?ヒートマップ?

 

といった感じだと思うので、それぞれの詳しい理由を、用語解説と併せて解説しますね。

 

料金改定により、走行距離に対する報酬が下がった

2019年11月29日に、UberEats配達員への報酬体系が改定されました。

 

改定された項目は以下の4つ。

 

配達員の基本報酬(東京)】

改定前 改定後
店頭での料理受け取り時 ¥300 ¥265
料理受け渡し時 ¥170 ¥125
距離あたりの報酬(1km) ¥150 ¥60

 

【手数料(東京)】

UberEatsサービス手数料 -35% -10%

 

注目すべき箇所は、『距離あたりの報酬』の項目です。

改訂前と比べて、1kmあたりマイナス¥90の減額になっています。(ここだけ見ると4割減)

 

2km先へ配達した場合、配達報酬は¥41の減額となります。(全ての基本報酬から手数料を引いた合計)

 

そして、走行距離が長くなればなるほど、より損をするようになってしまうのです。

 

最近(2021年1月)では4km以上のロングドロップも頻発する傾向にあり、自転車配達員にとって冬の時代が到来したと言っても過言ではないでしょう。

 

補足

配達料金をどのように計算しているのかを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

 

配達完了までに時間がかかる

UberEatsの報酬体系は出来高制。

配達の完了を早くすればするほど、時間単価が上がる仕組みです。

 

【料金改定により、走行距離に対する報酬が下がった】の項目の表を見てもらえれば明白ですが、『店頭での料理受け取り』の時が最も報酬が加算されます。

 

つまり

【短時間で『店頭での料理受け取り』をたくさんこなすと稼げる】【1回あたりの配達時間を短くすると稼げる】

という理屈なんですね。

 

記事の後半に、ロングドロップとショートドロップ(短距離配達)の報酬格差がどのようなものなのか?を実例を用いて説明しております。

ぜひ、最後までお読みいただければ幸いです。m(_ _)m

 

クエストの達成が困難になる

クエスト進捗状況確認画面

 

『クエスト』とは、一定期間内に既定の配達回数をこなすと支払われるボーナス報酬のことです。

 

2021年1月現在、クエストの達成目標(配達回数)は配達員自身が設定することができます。

 

そして、達成目標を高く(配達回数を多く設定)すればするほど、ボーナス報酬もたくさん貰える、という仕組みになっているんですね。

 

つまり、クエストは

 

今日も配達回数を多くこなすぞー!

 

と考える大きな要因の一つとなっています。

 

そして、配達回数をたくさんこなすためには、短距離の配達(ショートドロップ)が適している、という理屈なのです。

 

ヒートマップによる加算が見込めなくなる可能性大

首都圏配達員にとってかなりの痛手となるのがこちらの項目。

 

UberEatsには、『ヒートマップ』というボーナス報酬があります。

 

オレンジの範囲が『ヒートマップ』。この場合、1配達あたり最大¥175のボーナスが発生

 

『ヒートマップ』は注文の殺到する地域&時間帯によってゲリラ的に発生するものであり、首都圏の配達員にとってはとてもオイシイ絶好の稼ぎポイントとなっています。

 

どのようにオイシイのかと言うと

例えば+¥150の『ヒートマップ』範囲内で5回配達を完了させたとしましょう。

 

すると計算は

¥150×5回=¥750

となりますね。

 

つまり、いつも通りに配達しているだけなのに¥750が報酬に加算される、という事なのです。

 

当たり前ですけど、これってめちゃくちゃオイシイですよね?

 

なので配達員は皆

 

ゴッドよ……。どうか『ヒートマップ』エリア内で全ての配達を完結できますように…

 

という感じで祈っているのです。(2度目になりますが、これも冗談ではなくマジです)

 

しかし、そんな些細な祈り、希望をぶち壊す悪魔のような存在があります。

 

それが、記事冒頭から言っている『ロングドロップ』案件なのです。

 

では実際に、『ヒートマップ』内でウハウハ中の配達員が『ロングドロップ』案件を受けてしまうとどうなるのか?

 

こうなります↓

青丸白矢印アイコンが私の現在地。ヒートマップから2kmほど離れてしまっている。

 

これはかなりの絶望感…
サヨナラヒートマップ(´・ω・)

 

こうなると残されているのは以下の2択のみ。

 

  • 『ヒートマップ』を求めて、ヘロヘロになりながら戻る
  • 『ヒートマップ』なしの不毛の地で戦う決意を固める

 

……どの道これはツラい。(;^ω^)

 

しかも、頑張って『ヒートマップ』範囲内に戻っても、またロングドロップで圏外へ飛ばされる可能性があります。(2021年1月現在は特にその傾向が強い)

 

それに『ヒートマップ』は、注文数が減ると消えてしまうんですよね…

 

『ヒートマップ』エリアへ向かってがむしゃらに自転車を漕いでいる最中に『ヒートマップ』が終了。

こんな残念なケースは決して珍しくありません。(´・ω・)

 

一例:ロングドロップとショートドロップの時間あたりの報酬の違い

 

これまでロングドロップのデメリットを書いてきました。

 

ここまでお読みの方は

 

ロングドロップを嫌う理由は分かったけど、ロングドロップとショートドロップってそんなに報酬の差があるの?

 

という疑問を持たれたかと思います。

 

なのでこの項目では、私の過去のロングドロップとショートドロップ案件をピックアップし、それぞれの報酬を時給換算してみました。

一体、お互いの報酬にどれくらい開きがあるのか?

 

それでは見てみましょう。

 

注意

※ここで算出される時給換算は、あくまで分かりやすくするための単純計算によるものです。実際に稼げる額ではないということをご理解ください。

 

ロングドロップの場合

ブースト¥82込みの報酬。基本報酬は¥735

 

時給換算するといくらになるのか?を計算していきます。

 

 

分かりやすくするために、まずは所要時間を秒に直してみます。

42分×60+57秒=2577秒

 

 

売り上げ¥817のうち¥82はブースト(追加報酬の一種)分なので、売り上げから除きます。

¥817ー¥82=¥735

 

 

とりあえず、1秒あたりの稼ぎを算出します。

¥735÷2577秒=¥0.28521537

 

1秒あたり

¥0.28521537

の稼ぎとなりました。

 

 

次に1時間あたりの稼ぎを算出します。

 

1時間は3600秒なので1秒あたりの稼ぎを3600倍します。

¥0.28521537×3600秒=¥1,026.77532

 

小数点以下を切り捨てると、1時間あたりの稼ぎは

¥1,026

となりました。

 

ショートドロップの場合

こちらはブーストなし。基本料金のみの報酬額

 

ロングドロップの場合と同じ方法で算出していきましょう。

 

まずは所要時間を秒に換算します。

7分×60+6秒=426秒

 

 

先程のロングドロップのケースと違い、ブーストが加算されておりませんので売り上げの基本料金は

¥371−¥0=¥371

となります。

 

 

次に1秒あたりの稼ぎを算出。

¥371÷426秒=¥0.87089202

 

 

¥0.87089202を3600倍して1時間あたりの稼ぎを算出。

 

¥0.87089202×3600秒=¥3,135.21127

 

小数点以下を切り捨てると、1時間あたりの稼ぎは

¥3,135

となりました。

 

ロングドロップとショートドロップ比較表

ロングドロップ。ブースト¥82込みの報酬。基本報酬は¥735

ショートドロップ。こちらはブーストなし。基本料金のみの報酬額

 

ロングドロップ ショートドロップ
走行距離 7.16km 0.37km
所要時間 42分57秒 7分6秒
基本報酬 ¥735 ¥371
時給換算 ¥1,026 ¥3,135

 

ここにさらに+¥150のヒートマップを加算するとします。

 

ロングドロップ案件は1時間に1回しか配達できないので

¥1,026+¥150=¥1,176

となります。

 

一方、ショートドロップは1時間に8回配達できるので

¥3,135+(¥150×8回)=¥4,335

となります。

 

注意

※次の店舗へ移動する際の時間的ロス、その他ロスなどを考慮すると、実際にはここまで稼げません。それに、このようなショートドロップが連続することも現実にはありえません。

 

クエスト達成やブーストなども考慮すると、さらにロングドロップとショートドロップの報酬格差は開くこととなります。

 

以上のことからも、ロングドロップ案件は配達員にとって「できるだけ避けたい案件である」ということを理解していただけたのではないでしょうか?

 

さいごに:ロングドロップが報われる瞬間(注文者様への感謝)

 

システム上、損ばかりに思えるロングドロップ案件ですが、実はとても嬉しいこともあります。

 

それは、注文者様からの感謝の言葉、または金銭的な援助(チップ)ですね。

 

チップ¥300が報酬に上乗せ

 

画像内の売り上げは、5km弱の超ロングドロップに対するチップ(注文者様の善意)が加算されたもの。

 

つらいロングドロップを労(ねぎら)ってくれる方が存在していることは本当にありがたいです。

 

チップを頂くことで

 

俺たちの頑張りを応援してくれる人たちがいる!

 

という精神的な大きな支えとなっております。m(_ _)m

 

また

 

ご苦労様です。ありがとうございましたm(_ _)m

 

という感謝の言葉、そして雨天時の配達には

 

お足元の悪い中、ご苦労様です。助かります。

 

という労いの言葉も多く頂きます。

 

そのような注文者様からの支えがなかったら、私は今まで配達員を続けて来られなかったと思います。

 

今回の記事の中には、UberEatsを利用している方が不快に思う箇所があったかもしれません。

 

しかし、配達員の実情を理解して下さった上で、今後もUberEatsを利用していただければ、と思い、この度、筆を執った次第でした。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

 

 


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